ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

冷蔵庫の前に置いてある袋から、今日のカレーに必要な物を取り出し、鍋等の準備もする。


(今まで、料理してて良かった…)


こうして、誰かのために何かをしてあげられるというのが、今まで無かったから人の役に立てるのが嬉しかった。


「しっかし…こんなにうるさくても先生起きないな…」


がしゃがしゃと、鍋同士が当たる音が耳につくのに、先生は気持ちよさそうな寝息を絶やさない。


「私が来たから…疲れてたのかな…」


先生に聞いたら絶対に答えは決まっている。


『そんなわけない』って言ってくれるに決まってる。


これは聞いちゃだめな事だ。


「あぁぁ…何か私…ネガティブ思考になってる…。切り替えなくっちゃ。」


気になる事が多すぎて、後ろ向きになってた。


「先生に色々伝えるのは…またいつかで良いか。」


悩むのは終わり。先生が支えてくれてるから、私は今ここにいる。


「心配かけないようにしないと!」


私の大きな独り言で全く目を覚まさない先生に心配かけるなんて、あっちゃいけない事だから。