ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

「先生…今の魔法か何かですか?」


いつもの先生とは思えない顔だったよ…。


「俺、喧嘩は嫌いなんでね。なるべく穏便に済ませたいでしょ。」


そういう先生の声には、わずかに怒りが含まれてる気がした。


「先生…怒ってます?」


目は怒ってない。でも…何か…変。


「怒ってると思うの?」


「こっちが質問したんですから!私の質問に答えて下さい!」


一気に先生が距離を詰めてきてびっくりした。


「怒ってるね。自分に。」


自分…に?


「何でですか?」


「知りたい?」


「…はい。」


私がそう言った直後、先生に車まで手を引っ張って行かれた。


その手にはいつになく力がこもっていて。


(これだけで…分かっちゃった…)


私を守れなかったから…かな?


「先生、ありがとうございます。」


帰りの車の中で小さくお礼を言った。