「千音何着ていくの?」


朝ごはんを食べ終えた私たちは、出かける準備に取り掛かろうとしている。


「先生、一通り持ってる服見せてくれませんか?」


分かった事が一つある。


「先生と趣味、大体似てるんで、困らないんですよね。」


あまり派手すぎるのは、好みじゃない。


かと言って、地味なのも好みじゃない。


「それはありがとうございますね。千音さん」


はいはい。という感じで、先生が自分のクローゼットに案内してくれる。


「おー。さすがです。先生。」


好みドストライク。


「好きなの何でも良いから。選んで、着替えてきたらリビング来てね。」


そういう先生は、ばっちりと着替えを済ませている。


(うーん。やっぱカッコいい。)


なんというか…大人の男の人って感じでカッコいい。


同い年の男子たちとは違う。当たり前だけど。