「ねぇ…優、鈴。一個いい?」


「何?相談?」


優がシャーペンを走らせていた手を止める。


「まあそんな感じ。」


この2人には言ってもいいかな、なんて。


「私さ、先生の家を出ようと思ってるんだけど…どうかな?」


言い終わった瞬間、優がジトっとこっちを見ているのに気がついた。


「そんな目で見ないでよ…。」


「いや、千音ってバカなの?」


かと思ったらすぐさま暴言を吐いてくる。


「何なのさ…こっちが本気で相談してるってのに!」