ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

「甘えたことあったっけ?」


ほんとに自覚ないね。


「…先生には…分からないかも知れませんけど、私にはちゃんと分かってます。」


俺の紙がたくさん積まれた机に目を移す。


「先生にも辛いこととか悲しい事があるって。だって、その度に先生甘くなるんですもん。」


さっきは大人びた顔したかと思ったら、今度は子供っぽく笑った。


いい加減俺を翻弄するの止めてくれるかな。


「先生は…私が傷ついたりした時にいつも助けてくれましたよね。」


それは…千音が辛そうにしてる時はすぐに分かるからで…


「私だって辛いときに無意識に甘えてるかもしれません。それと同じです。」


いきなりぎゅっと抱きついてきた。


「お互い様なんですよ。だから、何かあったら言ってくださいね。」


「……」


自分が気づいてなかった事に、千音の方が先に気づいていた。


それに驚いて声が出なかった。


「だね。ごめん俺バカな事言った。」