あれから少し経って、あっという間に


「いっえー!文化祭だぜー!」


なんて季節です。


「優と鈴が実行委員でいいか?」


「いいと思いまーす。」


先生が面倒くさそうに言うと、朱里がこれまた面倒くさそうに答えた。


「よっしゃ。じゃあ任せて!」


「鈴も頑張るよ~。」


妙に乗り気な皆と対照的に、私も今回ばかりは先生の味方をする。


「イヤだよ…。」


毎年、3年生だけに許された出し物がある。


「んじゃ、出し物だけど…。アレでいいよね!?」


「おぅけぃ!」


男子が団結して、片手を挙げた。