「よっし。幸香行くぞ。」


「はーい。」


先生に手を引かれ、幸香ちゃんは元気に家を出た。


「可愛いな…。」


後ろから見ていると、先生と幸香ちゃんは本当に親子みたいだ。


希望さんと先生が似てるから、幸香ちゃんもちょっとだけ先生に似てるんだよな…。


「千音、遅いよ。」


ふっと振り向いて優しい目を向けてくれた。