ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

「あー幸香可愛かったなー。」


先生がソファに埋もれていく。


「雷くんも可愛かったですよ。」


「首の据わってない子は怖いんだよ…。へにょへにょで。」


自分の手を見つめながら、ポツリと呟く。


「また今度、抱っこの仕方教えますよ。」


「それはどうも。」


いきなり手を引かれて、先生の横に座らされる。


「何ですか。いきなり。」


「いいや。そういや今日千音とあんま話してなかったな…って。」


意図的に避けてたから…。なんて言えるはずもなく。


「先生が担任だなんてびっくりしました…。しかも…周りの女の子が怖かったから…。近づきにくかったんです。」


左手をぎゅと握られてるのに気づいて、ぼっと顔が赤くなる。


「あ、真っ赤になった。」


「うるさいですね…。いいじゃないですか。私、先生みたいに慣れてるわけじゃないんですよ。嫉妬したのだって…初めてだったんです…。」