「まんま。」


「え…しゃべった?」


「そうなの。早いと思うんだけど、もうしゃべってるんだな~。まんましか言わないけどね。」


色々私の知らない所で変化していってるんだな…。


「…千音ちゃん。」


「はい?」


「その首のところの痕…何?」


幸香ちゃんに服を引っ張られて、先生に付けられた痕が露に(あらわに)なっている。


「あ…。まぁ…そんな所です。」


「犯人は光希か?」


「そうです。先生です。」


隠しても無駄だな。私はこの人には一生勝てない。


「じゃあ…光希とそういう関係になれたって事?」


「そうです。ついさっきですけどね。」


ほんの数時間前のことだけど…。一応希望さんの言う『そういう関係』にはなったばかりだ。


「おめでとう!千音ちゃん。さすが私の可愛い子!」


「いや…希望さんの子ではないです…」


そこはきちんと否定しておかないとね。


その間、私の服は幸香ちゃんのヨダレで大変な事になっていたけど…。



可愛いから許してしまう。