「ん…。」


可愛い笑顔をこっちに向けてくる千音の唇を優しく奪う。


まだキスに慣れてない千音の事を気遣いながらのキス。


それが余計にそそるんだよな…。


「は……。何ですか、いきなり…」


「さっき春空にされてたろ。お返しだバカ。」


されっぱなしなんて嫌なんでね。


「もう俺以外のヤツとこんな事するなんて禁止な。」


我ながら子供じみた独占欲だと思う。


でも、春空と千音がキスをしている所を見たとき、一瞬本気でどうにかなりそうだった。


「先生…やっぱりバカですか?」


「は?」


「私だって、先生以外とこんな事するの嫌ですよ。」


なんでそんなに潤んだ瞳でこっち見んだよ…。


「お前…それ無計算か?それとも狙ってやってんの?」


「何のことですか?無計算って…?」


そんなだから襲われるんだよ…。バカ千音。


「何にも無い。こっちのハナシ。」


「えーズルイ。何の話か教えてくれたって良いじゃないですか!」


お前にはこんな話まだ早い。


俺からしたらお前なんてまだまだ子供だ。