ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

ボーっと花壇を眺める春空に声をかける。


「あ…千音か。」


「何してんの?こんな時間に。」


もう午後5時過ぎくらいなはず。部活入ってる人以外は全員帰ってるのに…。


「担任に呼び出されてな。いらん話ようけ聞かされた。」


「それは…お気の毒に。」


うちのクラスの担任は話が長い事でちょっぴり有名だ。


「ついさっき出てきて、ここ見たら可愛いスズメがおってな。」


春空の目線の先には可愛いスズメが3匹いた。


「なるほどね。じゃあ…帰ろっか。」


日が落ちるのがだんだんと早くなってる。


この間まではこんな時間まだ明るかったのに、時間が経つのって早いな…。


「千音、何しとんや。帰るで。」


気づいたら春空に手を掴まれていた。


「あ…ゴメン。手、放していいよ。」


手を繋いで帰るなんて、恥ずかしくてイヤじゃないんだろうか。


「今日くらいええやん。このままでおってくれん?」


そんな寂しそうな目で見られちゃ、断れないじゃん…。



この状況を先生が上から見ていたなんて、私が知るはずも無かった。