ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

その声は、優の大声に混じって他の人たちには聞こえなかったかもしれないけど、私にははっきりと、鮮明に聞こえた。



『千音の事好きやわ。』


と。



私の左手を柔らかく握る春空に、心臓が暴れだす。


「なっ…何言ってんの!冗談きついよ…」


「冗談やないって。ほんまに。」


顔が火照っていくのが分かる。


「とりあえず…外出るよ!」


この状態を優たちに見られるのは少々まずい。


「優、ごめん!ちょっと抜けさせてもらう!」


必死に顔を隠しながら部屋を出る。


「お二人さん、仲良くね。」


響の高い声に押されながら、私たちは近くの公園を目指した。