ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

「ありがと。千音。助かった。」


着いたところは小さな一軒屋だった。


「ここ、おばあちゃん家で。俺、ここに住んでんねや。」


「へぇ…」


じゃ、と小さく手を振って帰ろうとした時、ぐいっと手首を掴まれた。


「何でちょっとだけ距離取って歩いてたん?」


真正面から、真っ直ぐな瞳でそう聞かれた。