ワケあって、イケメン先生と同居始めます。

「掴み所の無い男…ね。」


ずずっ、っとココアを吸いながら、青い空を見つめる先生。


「たいした事は考えてないよ。そこらの男と考えてる事は一緒。」


「そうなんですか?」


「うん。多分ね。」


それは先生の事なんだろうか。それとも、他の誰かから聞いた事なんだろうか。


「ただ、人よりちょっと感情が顔に出にくいだけ。ほんとそれだけだよ。」


…そう…なんだ…。


でも、そこらの男子と考えてる事が一緒なら、優たちが近寄っていったら喜ぶんじゃないの?


「やっぱ…分かんないな。人の気持ちって。」


「そりゃね。分かろうとするほうが無茶だよ。」