うちは、東雲紫音。
とある進学高校に通う1年生です。

高校では、中学で遊んできたぶん
ちゃんと勉強して大学に入るって
決めたの!!クラスも少人数だしね!
部活?もちろん!帰宅部だよw

「 紫音ー!今日の放課後補習でる?」

彼女は、成瀬 愛華。
中学からの親友で、うちとは正反対の
女の子。勉強もスポーツはもちろん、
清楚で何でもこなしちゃう、よくクラスには1人はいる女子力高い系女子です。

「もちろん!今日は、数学でしょ?」

「お前ら偉いなー!俺は出ないけど♪」

「 でろよ!来週から定期試験だよ?」

「だって、俺はやらなくてもできるしw
この後デートの予定入ってるし♪ 」

「うるせぇ!このリア充め...」

「まぁまぁ、紫音落ち着いて!」

彼は、北山 聖人。ゼミクラスの中で
1人だけ飛び抜けてチャラいやつ...w
けど、勉強はできて他校に彼女がいるというリア充なのです。

「だったら、お前彼氏つくればいいじゃ
んかよ!」

「恋愛に興味無いし。」

「だったら、文句言うな。」

「まぁ、このクラスにいると興味なくなっ
ちゃうよね。他のクラスとは関わりない
し...」

「けど、成瀬はモテそうだけどなー?
あのガサツで女子力ない東雲に比べ
るとね☆」

「喧嘩売ってのんかお前!? 」

「事実だろー?っと俺はここら辺で!
彼女待たせちゃうから! 」

「バイバーイ☆」

笑顔で手を振りながら教室をでていく北山
これから、どこにデートに行くのやら...。
定期試験があるというのに、余裕なやつだ。

「ほんとに腹立つやつだ。 」

「このやり取りも慣れたぬもんだよね。 」

そう。東雲と北山の言い争いは
毎日のように繰り広げられている。

「補習はじめるぞーー!!」

――――――――.........。

「はい!補習はここまで!
明日は、化学だからな。ちゃんと出ろ
よなー!お疲れー!! 」

「疲れたーーー!!! 」

「7時間授業の後の、90分の補習は辛いね」

「早く帰ろ? 」

「うん♪」

愛華とは帰る方向も同じなのが嬉しい。

バスと電車に揺られながら帰る。

「また、明日な!! 」

「うん、また明日ね。お疲れ様! 」

そうして、紫音が2駅先に降りる。

時計は8時を過ぎている。
――――......

今日も変わらず勉強ばかりの毎日。
『こんな毎日で楽しいのかなぁ...』
ふと、そんなことを思った!
『いやいや!大学入るためにこの高校
選んだんだから!いいんだこれで!』
自分の顔をペチペチ叩きながら、参考書を開く。
「さてさて、勉強しなきゃ!」

平日は、放課後遊ぶこともなく補習にでて
遅く帰ってきても、必ず勉強する。
これが、紫音の日常なのであった。