おばあさん「わて、今から、かみさまにお参りに行きますねん」

斎藤「あ、そうなんですか」

おばあさん「これ、一週間にいっぺんの楽しみですねん」

斎藤「一週間にいっぺんも行っておられるんすか。すごいなぁ」

おばあさん「何も凄いことあらしまへん。好きで行っとるだけだす。そのかみさま、山のてっぺんに居んなさってなぁ、こーんな高い石段、登らなあきませんのや」

斎藤「そうなんですか。余計大変やないすか。余計座って下さいよ」

おばあさん「いや、座らん」

斎藤「座って下さいよ」

おばあさん「座らん」

斎藤「人の親切は受けとくもんですよ」

おばあさん「座らん」

斎藤「座れーっ」

おばあさん「座らーんっ」

斎藤「だ、座れーっ」

おばあさん「座らーんっ、言うとるだろがーっ」

斎藤「座れーっ、意地でも座らすーっ、そして俺は、総理大臣から、ベストオブ親切マンとして称えられ、永久に幸せになるんや~っ」


斎藤、おばあさんを投げ飛ばそうとする。


おばあさん「ふんぬ」


ぴょい
おばあさん、逆に投げ飛ばす。 

斎藤「どわ」

おばあさん「ふん、ちょこざいな。小僧」

斎藤「いや、強!」


おわり