「でも見つかってよかった。マジでよかった。」
「わかったから。ほら掃除するよ。」
「これ洋介がくれたものだから。私の宝物だから。」
「ッ、」
リングに触れながらそう凛は言った。
バカみたいに正直なんだよ。
嘘をつかない。
だからその言葉嬉しいものだった。
「もう無くすなよ。」
「おうよ!あと壁ドンダサかった。」
「それを掘り起こすなよ!」
「動画撮りたかったわまじ。」
「おい。」
凛はまたバカみたいに大笑いをした。
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