「彼女に枕投げつけるとかどんな神経してんの!?」

「それはこっちのセリフだっつうの!」

「離せ!」

「離したらお前逃げるじゃん。」

「逃げないから!あたし洋介よりも足早いけど逃げないから!」

「いや逃げる気満々だろ!」

「くそ!」



俺から逃げようとするから、逃がさないと、ちょっと壁ドンをしてやる。

でもその行動に顔を赤くさせてしまった。



「……壁ドンとか容赦ないな。」

「…………で、なにした?」

「顔赤いよ?慣れないことしないほうが身のためだよ。壁ドンってのはな、イケメンがやることだ。洋介には似合わない。」

「黙れな。」



……ほんとに腹立つわ。
自分でもわかってるっての。


そんな俺を見た凛はケラケラと笑う。