『!?!?///』

それは、初めてにしては激しく、感情をそのままぶつけられているようなものだった。
だんだん息が苦しくなってきた。
彼の胸板を軽くたたくと、彼はすぐに離れた。

『な、なにして…』

荒くなった息を整えながら、彼に問うと、彼は

「あ、ごめんね。急だったからびっくりしたよね…
でもね、僕不安なだけなんだよ…雪は可愛いから不安で不安で仕方なくて…」

我に帰ったかのように反省し始めた彼を、私は咎めることができず、そのまま彼を許し、彼は帰った。

それから私はできる限り、智也君の前では、異性と話すことをやめるようにした。
それでも、やはりたまに話してることを目撃されては、あの日のようなことはないものの、呼び出され抱きしめられ、何度も智也くんをなだめる。ということを繰り返していた。

そして今日事件は起こってしまった。

私は一応美術部に入っており、もともと活動日数が少ないのによくサボってしまうので、ほぼ幽霊部員なのだが、今日は部活で月に一度。私の好きな画風の外部教師がくる日だったので、この間のように、一言智也くんに断りをいれてから、部活に参加した。

無事、部活は終了し家に帰宅途中

「ねねね、君高校生?今暇かな?俺と遊ばない??」