記念日。

おそるおそる目を開けると、
あたしの左手の薬指には小さなダイヤのついたリング。



思わず涙が零れた。



「朔……大好き」



その瞬間顔をぐっと引き寄せられて、



優しいキス。



「俺も。美波、結婚しよ?」



そう言って小さく笑った。




きっと、ずっと何年経っても
この瞬間を忘れないよ。



二人の記念日。




end