エンドロールの流れるスクリーンから、そっと如月に視線を映す。真剣に画面を見つめていた如月は、すぐにその視線に気づいて『すごく良かったね』といって満足気に息を吐いた。
ぞろぞろと観客が出て行くシアターに、最後のひとりとなってからようやく銀也は腰を上げた。
「あのアホ男は、結局より戻せたのかな」
『どうだろう。映画だとそこははっきりさせてなかったよね。でも、きっとあれだけ頑張ったんだから何か少しは繋がったんじゃないかな。けど、桐生怜二ってクールな二枚目キャラ多いけど、今回のがむしゃらに頑張る系すごくよかったよ』
興奮して両手の拳を握りしめている如月に、小さく笑う。あの場面はああだったとか、こうだったとか、ふたりで話しながら外へ出る。腕時計を見れば、時間は午後の四時だ。家に帰るには、まだ少し早い。
「この後、どっかいきたいところとかある?」
『そうだなあ』
如月は、うーんと首を傾げた後、すぐに閃いたようで口角を持ち上げる。そうして彼女に案内されるままにたどりついたのは、アパートのすぐ近所にある大型スーパーだった。

