『探してくれたんでしょ?』
「なんのことだろう、わかんないな」
『……ありがとう』
「……」
『もしかして、照れてる』
「なわけなねーだろ!」
もの凄い勢いで否定される。それがおかしくて、夏はまた声を上げて笑ってしまった。
『藤原君て、面白いよね』
「そんな風に言うのは、如月くらいだと思うけど」
『みんな気づいてないだけよ。それに、あたしのこと探してくれるなんて、思わなかった』
びゅんびゅんとブランコを漕ぎ続ける銀也とは反対に、夏は目の前の鉄柵に腰掛けたままぽつりと言った。
『ほんと、ごめんね』
トスンっ。
何度目かの謝罪だった。銀也は、勢いのついたブランコから飛び降りた。持ち前の運動神経で、難なく綺麗に着地をこなす。

