愛の歌、あるいは僕だけの星


『ははん、さては怖いのね?』

「そんなわけあるか!人として、の話だよ!!」

『残念ながら、もう人じゃありませんので』

「……普通の女の子だったら、進んで俺と残ることを希望するのに」

 ぼそりと呟かれたそれを、如月は聞き逃さなかった。

『ごめんねえ、普通じゃなくて』

「あ、いや、……ごめん」

 何がそんなに面白いのか、口ごもる銀也にプッと吹き出した後、声を上げてケラケラと笑い出した。

『あはは、うそうそ。付き合ってあげるわよ。これでも、藤原君に住まわせて貰っている身ですから』

「……ほんと、性格悪い」

 拗ねる銀也に、如月は楽しそうに口元を緩めながら窓辺へと移動する。隣に立ち、ちらりと如月を見る。大きな瞳をこれでもかと見開いて、夜空を見つめている。自分とは違う、黒目がちな瞳だ。空に瞬く星が映り込みそうなくらい。