愛の歌、あるいは僕だけの星



「……痛ってーな!どこ見て歩いてんだよ!!」

 がなるような声とともに、乱暴に胸ぐらをつかまれる。見上げれば、そこにはこの学校では珍しい派手な色に髪を染めた男子生徒。その後ろにも同じような雰囲気のがふたりいる。

 確か、風紀委員が毎回の会議で報告に上げていた生徒達だ。公立の学校と比べて、私立である誠東学園は構内規則も厳しい。本来であれば、彼らのような生徒は教師から注意すべきだろう。けれど、幼稚舎からこの学園に通う彼らの親は多額の寄付金を納めているらしく、まるで治外法権を得ているかのように自由に振る舞っているらしいのだ。

「つーか、藤原かよ」

 銀也の顔を見た瞬間、あからさまに嫌悪に表情を歪ませた生徒の名はなんと言っただろうか。

「あんた誰。喋ったことあったっけ?」