"後悔"
その言葉に、どくりと心臓が大きく鳴った。ぞわぞわとして、気持ちが悪い。神谷が言う、死にたいほどの後悔とは、死んでも死にきれないほどの後悔とイコールなんじゃないだろうか。
頭の回転が早い銀也は、瞬時にその考えに行き着いた。じわりとあつい熱がこもる教室。息が、うまく吸えない。もしかして、自分は知ってしまったんじゃないかと思った。夏が、探している答えを。
屋上で、夏が特別に違いないと言っていた、彼女の心残り。大切な親友と、ケンカなんてしたまま、それが最後になってしまうなんて悲しいに決まってる、と思う。多分。銀也には、残念ながらそんな関係を築くことの出来た友人はいたことないから、あくまで想像に過ぎないけれど。
「酷いこと言ってごめんねって、謝りたい。謝って、夏の言うとおりだって伝えられたら」
「神谷さん」
もしも、彼女の言葉が夏に届いたら、それは。
ぎゅうと、胸元のシャツを握りしめた。じわりと汗が滲んで気持ちが悪い。嫌なことを、考えてしまいそうで思わず首を横に振る。

