「そっか……、そうね。私、銀也君が好き」 「うん」 「すごく、好きだ」 泣き続ける亜矢子の横で、いつの間にか星がちらつき始めた夜空を見上げる。細い肩、けれどか弱いだけじゃない。芯のある強さを亜矢子は持っている。 それが、今はもう会えない、大好きで大切な親友と少しだけかぶって、何だか無性に胸が苦しくなった。