愛の歌、あるいは僕だけの星


 面白くなさそうに口を尖らせた夏に、じろりと睨まれた。銀也は、さっと視線を逸らしながらも今日の放課後のことを必死に思い浮かべる。

(うわ……、俺、何言ったっけ。告白自体はお断りしたとはいえ、そんなに酷いことは、言ってないはずなんだけど)

「怒る?」

『なんでよ。怒って欲しいの?』

「いや、そういうわけじゃないけど、お前こういうのうるさいじゃん」

『あのさあ、あたし別に、銀也のお母さんじゃないんですけど』

 その言葉にムっとする。

「なんで夏が俺の母親なんだよ。お前からこんなイケメンは生まれないだろ」

『あんたは一言多いのよ』