抜糸が無事に終わって、私はルンルンだった。





だって、もう病院に来ることはないんだもーん。






「カンナ、本当に分かりやすい奴だな。」






「何?」






「病院が終わってホッとしてるんだろ?」






「そうだよー!





もう来なくていいんだもん。」






「はぁ、どこまで病院嫌いなんだ。」







パパは歩きながら頭を抱えた。







「あっ、少し医局に寄ってくるから、受付の椅子のところで待っていられるか?」






パパは突然止まって、私に言った。






「うん!」







「動くんじゃないよ。」







「はぁい。」






パパは私にジュース代を持たせてくれて、医局に向かった。






パパは病院に来るときは、必ず医局に寄ってくるって言う。






今日はお休みなのに、本当仕事が大好きみたい。