「だっせーなぁ。 医者の子だろ?」 「いたっ!」 隣の席の優太。 傷を突いてきた。 「もうっ、止めてよ!」 「ハハッ。そんなちっさな傷。 糸取らなくっても、何ともなんねぇよ。」 えっ? 「そうなの?」 「あぁ。俺なんてここ。 膝が割れて傷が出来たけど、病院なんて行ってないし。」 「・・・・・・そうなんだ。」 いいことを聞いた。