「はぁ。」 嫌だなぁ。 「カンナ、どうしたの?朝から溜息ばっか。」 カンナの溜息に不思議がる友人のみどり。 「今日、病院に行かなきゃならないの。」 「え?カンナの家、病院でしょ?」 「うん。 もっと大きな病院。愛知大学病院に。」 「どうして?」 「ここ。抜糸するの。」 「それは怖いね。」 「でしょ?はぁ、行きたくない。」 放課後、二人で話していると、隣から 「だっせー!」 と声がした。