「先生・・・・・・、悪いな。」 「いいえ。これで数値が良くなるといいですね。」 そういって聴診器を耳につけ、次郎の胸の音を聞く。 「今日も異常はありませんね。 お昼はうちで食べてってくださいね。 すごく賑やかですけど。」 笑顔で次郎に話す実に、次郎は黙って頭を下げた。