「澤井さん、血糖値があまりよくありませんね。




食事のことですが、ご家族は?」





「息子家族と一緒だから、どうしても・・・。」






それ以上の言葉を発しなくても、実は察知したのか、





「そうですか。






もしこのまま血糖値が上がるようでしたら、






入院しながら食事療法を行いますが、よろしいですか?」






「ぇえっ・・・・・・。






まぁその方が困らないか・・・・・・。」






次郎は明日からのことを実に話そうかどうか迷っていた。














「・・・・・・それでは、今週一週間、様子を見ましょう。」







とうとう言えず、診察室を後にした。