ドクター2


美保が目を覚ますと、ベッドの上で仰向けになっていた。





手には点滴がされている。






クリニックに着たときに比べて、だいぶ体が軽くなっていた。







「美保ちゃん気づいた?」





その声は、倒れる直前まで聞いていた優しい声だった。





「そうとう辛かったね。






でももう大丈夫だから。





点滴に時間がかかるから、お母さんには一旦自宅に帰ってもらったよ。





終わったら、送って行くからね。」






「あ、ありがとうございます。」






「お腹は空いてる?」





美保は頷いて答えた。





「じゃあ、お昼は食べやすいものを用意したから、一緒に食べよう。」





そういうと、実はベッドから離れていった。