「今日はどうしたかな?」 「・・・・・・。」 座った途端に話し掛けられ、驚いて美保は黙ってしまった。 「熱があるって聞いたけど。」 そう優しく声をかけられ、なんとか頷く。 「他に痛いところはあるかな?」 「・・・・・・喉、と。頭が・・・・・・。」 「体は怠いかな?」 頷いて答えた。 ずっと美保の顔を見ながら実は話をするが、美保は顔を上げられず、俯いたままだった。