ドクター2


「今日はどうしたかな?」



  


「・・・・・・。」






座った途端に話し掛けられ、驚いて美保は黙ってしまった。







「熱があるって聞いたけど。」






そう優しく声をかけられ、なんとか頷く。






「他に痛いところはあるかな?」






「・・・・・・喉、と。頭が・・・・・・。」






「体は怠いかな?」






頷いて答えた。






ずっと美保の顔を見ながら実は話をするが、美保は顔を上げられず、俯いたままだった。