「これからは、ちゃんと言えよ。」





そういうと実は実加の髪をクシャクシャと掻き混ぜた。







「うん。」







実加は顔を赤らめる。






「あ~あ、退院したいなぁ。」






「まだダメだ。





二週間は入院だ。」







「はぁ。」






「こんな休暇はまたとないぞ。






家は院長がいるから。






今日なんか、張りきってカンナのご飯を作ってたぞ。






カンナはカンナで、院長にべったり。






はぁ。俺の居場所がない。」






そういって、ため息をついた。






「あるじゃないの。






ここに。」






今度は実が顔を赤らめる。






その隙に、







ちゅ






と軽く実加が実の頬に口づけをした。