「ゲホッゲボゲボゲボケボッ!!!」 突然実加は喘息の発作が始まった。 「ゲホッはぁはぁはぁ。」 「はぁはぁはぁ。 ゲボゲボゲボケボッ!!!」 と同時に頭痛も起きて頭を両手で押さえる。 すぐそこにナースコールがあるのに、手が届かない。 ガラッ 「斉藤さ~ん、大丈夫ですよ。」 咳に気付いた若い看護師が部屋に入ってきた。 「大丈夫ですよ。大きく深呼吸してくださいね。」 そう言われるが、なかなかできない。 看護師がすぐにナースコールをして、青木先生が病室へ入ってきた。