翌日、目を覚ました実加は、自分がどこにいるのか分かっていない様子であったところに、カンナが昨日の出来事を説明した。






「カンナ、ごめんね。心配かけて。」





「ママ、大丈夫だよ。






今日からおじいちゃんが戻って来てくれるんだっ!!!」






実から今朝聞いたのか、カンナの耳にも院長が帰ってくることが入っていた。





「本当にごめんなさいね。





おじいちゃんのお手伝い、してあげてね。」






「うんっ!!!






ママ、ギューして!」







「はいはい。」






そういうと、実加はカンナを強く抱きしめた。






「ママ?まだ体が熱いね。」





「そうね。






なかなか喘息の時は、お熱が下がらないの。」






「でも、ママが風邪引いたのも、私の記憶の中で喘息になったのも初めてだよ!






今まで頑張りすぎたんだよ。






ゆっくり休んでね。」






そういうと、カンナは学校があるからと言って、病院から帰って行った。