「実加っ!!!実加っ!!!」 実加は苦しい顔をして、荒い呼吸を続けていた。 「はぁはぁはぁ」 「もう大丈夫だからな。」 そう言いながら聴診をして、すぐに看護師に指示を出す。 点滴に酸素マスク、そして服を着替えさせ、汗を拭き、熱を下げるため、氷枕を用意した。 実加の呼吸は少しずつ良くなっていたが、まだ発作がいつ出てもおかしくない状態だった。