ドクター2


「そしたら、薬が出る方を、ママの口に入れて。





押す方を、一度押してみて。」





プシュッ





「できたよ。」





「どう?ママの様子。」





「・・・・・・変わらない。」






「わかった。もう一度やってみて。」





そう指示していると、電話越しに救急車のサイレンが聞こえた。





実は、すぐにカンナに外に出るよう指示し、電話を切った。






救急隊が来れば、一先ず安心だ。






あとは発作がひどくなくなれば。





実は頭を抱え、立ち上がると受け入れの準備をした。