~自宅では





その夜、実は自宅に買えって実加と院長とカンナについて話していた。






「はぁ、カンナは何やってくれたんだ。」 







実は肩を落として頭を抱えた。






「そんなこと言ったって、カンナにも何か言いたいことはあるはずよ。」






「でも、俺が叱った時に、いつもなら何か言い返すのに、何も言わなかった。






カンナはあの子が心臓病だって知っていたのに。






要くんの命が助かって、一緒に心臓も治せたということは良かったけど、一度は死にかけたんだ。」






「まぁ、カンナちゃんの話を聞いてあげることじゃな。






カンナちゃんの体調はどうじゃ?」






院長が聞く。






「今は落ち着いてる。」






「そうか、子供じゃからな。






だけど今回のことはとても危険なことだったことは十分分かってる。





カンナちゃんが一番よく分かってる。







だからこそ、カンナちゃんのこれからも気をつけておらんとな。」






院長はそういって席を立った。






「私、明日病院に行ってみるわ。」






と実加が言うと、







「さうだな。俺も行くよ。






カンナもそうだけど、要くんが心配だ。






要くんのご両親は、あまり見舞いに来ないみたいだし。






俺達が言って診てあげないとな。」






そういって、実は不安な顔の実加の肩を寄せた。