食事の時がやってきた。 「実加、今日病院に行ってきただろ? カンナはどうだった?」 実がいつもより口数の少ない実加を気にしながら、尋ねた。 「う、ぅん。やっぱり喘息がひどいみたい。 怠そうだったわ。」 「そうか。お昼までいたのか?」 「ううん、すぐに帰ってきたわ。」 そう返事をする実加の顔が暗くなったことに、実は不信に感じ、 「何か、あったのか?」 と尋ねた。 「・・・・・・別に。」 それ以上何も言わない実加を見た実と院長は顔を見合わせた。