バタバタと看護師さんがやってくると、昨日もやったあの機械のスイッチがつく。






嫌だ・・・・・・。






「はい、カンナちゃん。






ゆっくり呼吸するよ。」






優しく言いながら、でも手の力は強く、私の頭を抑えている。






思わず、目の前のマスクを手で掴んだ。






「カンナちゃん!?発作が始まってるから、やらないと治らないよ。」






やりたくないの。






「イヤッ!!!なの!






ハァハァハァハァハァ、ハァハァハァハァハァ






ゲホゲホゲホゲホ!!!」





く、苦しい。








無理矢理マスクを口に当てられる。





それに抵抗するので必死で、ほとんど息をまともに吸えない。






気づくと発作は落ち着いていたけど、体は熱く、ぐったりとして起き上がれなくなっていた。






「困ったな、カンナちゃん。これはこの先も毎日していかないといけないんだ。






でないと、ずっと喘息は治らないんだ。」








どうせ遺伝なら、







治らないに決まってる。






そう思うけど、口に出して言うことはできない。






疲れた・・・・・・。