ドクター2


「何であんなところにいたの?」







そして、今私は・・・・・・。






小さな部屋で青木先生に尋問されている。






「喋らなきゃ分からないよ。どうしてあんなところにいたの?」






この質問をされて10分は経っていると思う。






いい加減違うこと話したらいいのに。






と思いながら、渋々口を開いた。






「こんなところ、いたくない。」






「カンナちゃん!?






君は喘息が出て入院してるんだよ?






お父さんが医者でも自宅にいるよりここにいるべきだと、お父さんに判断されたからここにいるんだよ。






抜け出しても、病気は良くならないよ。」







そんなの分かってるから・・・・・・。







それよりもあの時の緊張がとれて、ものすごく体が怠い。






「分かってる?」







うざい。先生。







「・・・・・・もうっ!






うるさいなぁ!」






言ってしまった。大人に、しかもパパじゃないのに。






「何にも分かってないなっ。」






さっきまであくまでも優しい口調の先生が、一気に冷たい言い方になった。






それは当然だよね。






それより、こっから出たい。






熱い・・・・・・。