「何であんなところにいたの?」
そして、今私は・・・・・・。
小さな部屋で青木先生に尋問されている。
「喋らなきゃ分からないよ。どうしてあんなところにいたの?」
この質問をされて10分は経っていると思う。
いい加減違うこと話したらいいのに。
と思いながら、渋々口を開いた。
「こんなところ、いたくない。」
「カンナちゃん!?
君は喘息が出て入院してるんだよ?
お父さんが医者でも自宅にいるよりここにいるべきだと、お父さんに判断されたからここにいるんだよ。
抜け出しても、病気は良くならないよ。」
そんなの分かってるから・・・・・・。
それよりもあの時の緊張がとれて、ものすごく体が怠い。
「分かってる?」
うざい。先生。
「・・・・・・もうっ!
うるさいなぁ!」
言ってしまった。大人に、しかもパパじゃないのに。
「何にも分かってないなっ。」
さっきまであくまでも優しい口調の先生が、一気に冷たい言い方になった。
それは当然だよね。
それより、こっから出たい。
熱い・・・・・・。



