消灯から一時間後。 既に体に付けられた機械は外されていた。 一人部屋のため、周りを気にせずにドアを開けた。 もし誰かに会ったら、トイレに行くって答えればいいんだ。 そう思いながらも、ゆっくり静かに廊下を出た。 エレベーターではなく、階段を探す。 真っ暗な廊下だが、非常口を示す看板を目指してゆっくり歩く。 ここが階段。 すぐに階段につながる扉を開ける。 「よしっ!」 小さな声でガッツポーズをした。 階段を降りようとしたところ・・・・・・。