カンナは昼過ぎまで病室にいた院長と実に一切喋らなかった。 二人はそんなカンナを見て、また来ると言い、クリニックに戻った。 「一体、何なのよ。皆して私を騙して・・・・・・。」 そう声に出すと、自分だけのけ者にされたと感じ、カンナは涙がポロポロと溢れ出た。 「ハァハァハァハァハァ。」 今まで丈夫だった体なのに、激しい運動をしなくても、少し興奮しただけで呼吸は荒くなり、今朝から自分の体ではないほど怠くなっていふことにカンナは不安を覚えた。