ドクター2


ゴツッ!!!








「ッーーーーーーー!!!」






痛くて声が出ない。






カンナが後ろを見ると、そこには・・・・・・。






「立派な病人だ!






わがまま言ってないで、病室に戻りなさい!」






実がカンナにゲンコツを喰らわた。






そして、すぐにカンナを抱き抱え、病室に連れていく。







「イヤー!!!パパのバカ!!!!!」






そういいながら、両手足を必死に動かす。







「ハァハァハァハァハァ」






「声を荒げるから、そんなふうに息ができないんだ。






じっとしてなさい。」






カンナは必死に抵抗しているのに、全く実に敵わない自分が悔しい上に、淡々としている実に腹を立てていた。






「パパなんか知らないもん!!!こんなところ、すぐに出てくんだから!」





カンナは心に決めていた。






夜にでも病院を抜けようと。