ピッピッピッ、、、、、、







その音で目を覚ましたカンナ。






「マ・・・・・・マ?」




  

ど・・・・・・こ?あれ?






真っ白なベッド。






もしかしたら、ここって・・・・・・。









カンナはどこにいるのか気付くと、重くなった体を無理矢理起こして体に付いた管と、マスクなど何が何だか分からないが、外した。






ピーーーーーーーー!!!






けたたましい音が部屋に鳴り響き、カンナが部屋を飛び出すと共に廊下にいた看護師がカンナに注目した。






「目が覚めたのね。
お部屋に戻りましょう?」







カンナが次にどんな行動を起こそうとしているのか、経験豊富な看護師はすぐに気付くと、それを察知されないように、静かに声をかけた。






カンナは怠いのか顔は疲れているが、そこが病院で自分の置かれた立場に気づき、警戒して目つきは酷くきつくなっていた。






まるでいつかの実加のように。