クリニックに慌てて入った院長は、実のいる診察室に向かって叫ぶ。





「実ー!!!





カンナちゃんがっ!」






その言葉を聞いて、まだ診察前の実はクリニックを飛び出した。






血相を変えて走り出した実は、とにかく人通りのある道を走る。






カンナの行きそうなところ・・・・・・。






走っている途中、実はあることを思った。






これ、10年前にもこんなことが・・・・・・。






とすぐに思い出した。  






実加も同じことを。






そしてどこに実加がいたかというと、それは






タコ公園






だった。