私は気付いてしまった。 そしてそれと同時に走り出した。 このままおじいちゃんと病院行きのバスに乗ってしまったら、しばらく帰れないことを。 「カンナちゃんっ!!!!!」 遠くからおじいちゃんの声が聞こえる。 けど、今はとにかく逃げるべし。