「ゲホッ、ゲホッゲホッゲホッ。」
気付いたら朝。
咳が「ゲホッゲホッゲホッ」
止まらない・・・・・・。
「カンナ入るぞ。」
あ、パパ・・・・・・。
「どうだ?」
「うん・・・・・・。」
良くなったとは言えない・・・・・・。
「とりあえず体温計って。それから口開けて。」
はぁ、ここで抵抗したいところだけど、無理だろう。
「あ~、ゲホッゲホッゲホッ。」
「ん?咳出るな。胸の音聞くから、ボタン開けて。」
え~そこまで・・・・・・。
「早く。」
はいはい。
ピタッ
聴診器、冷たい。
パパ、すごい真剣な顔してるし。
「吸って~吐いて~」
何でそんな神妙な顔つきなの。



